2020年度「みんなでつくるみんなの森プロジェクト」

第5回ワークショップ「薪割り」報告

 

講師:池田邦弘さん、池田太樹さん(池田林業株式会社)

開催日時:2020年12月5日(土) 9:30〜12:00

場所:創造の森保育園

参加者数:20人

 

今年最後のワークショップ「薪割り」が先週の土曜日に無事終了しました。天気予報によれば、当日の栃木県北部の最低気温は一1℃。園庭の空気は冷え込み、時折みぞれが降るなかでの開催でした。

今年はコロナ禍のなか、時間も短縮し、終了後のお弁当タイムも省いて粛々と続けてきました。そこで、今年最後のワークショップに、少しでも華やかさを添えたいと、焼き芋づくりにも挑戦しました。

曇り空のもとみなさんが集まり、最初に行なったのが芋を焼くための枯れ枝と落ち葉集めです。園庭には広葉樹がいっぱいです。簡単に集まりました。そこに火をつけ、さつま芋を投入。あとは芋に火が通るのを待つのみです。

その間に薪割りです。講師の池田さんから指導いただきながら、挑戦しました。園児でも薪が割れるようにと、池田さんが持参くださったのが油圧式の薪割りマシンです。これを使えば、園児の小さな力だけで簡単に割ることができます。レバーにつたわる薪割りの感触が新鮮なのか、園児たちは興味津々。機械の後ろで順番待ちです。

一方、保護者の方は斧を使った薪割りに挑戦です。初めての方にとっては難しい斧での薪割り。池田さんがコツを伝授すると少しずつ上手に割れるようになりましたが、それでも重労働です。「薪割りは楽しい作業ではあるが、暖をとる燃料を薪にして、その全部を自分で用意するとなると相当な労力が必要ですね」と今の暮らしを振り返る方もいらっしゃいました。

薪で暖をとる場合、「三たび暖まる」といいます。木を伐り倒し、薪を割って、火をつけて。冷たい空気の中、今回は薪を割って体もポカポカ。同時にさつま芋もホクホクに焼きあがる頃です。甘く焼きあがったさつま芋をみんなに配って、今年最後のワークショップは終了しました。

今回の講師の池田林業の池田邦弘さんと弟さんの池田太樹さん、ご参加くださったみなさん、年末のお忙しいなかワークショップにお越しいただき、ありがとうございます。

本事業は「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の寄付による緑の募金事業の助成を受けて開催しました。

2020年度「みんなでつくるみんなの森プロジェクト」

第4回ワークショップ「落ち葉拾いと堆肥づくり」報告

 

講師:益子一志さん

日時:2020年11月7日(土) 9:30〜12:00

実施場所:創造の森保育園(栃木県那須塩原市高林)

参加者数:16名

 

堆肥づくりの主な作業は下草や落ち葉を集めです。9月26日に開催したワークショップ「下草刈り」で刈り倒したままにしておいた下草は、2カ月を経て乾燥しました。これでようやく堆肥の原料として使えるようになったのです。

当初は園庭林のその下草をチッパーで粉砕する予定でしたが、ここで問題が。下草は主に篠竹で、それがとても硬いのです。一本まるまる粉砕しようとすると、機械のなかで篠竹が詰まってしまうのです。そこで根元の部分のみを粉砕し、細いところは、そのまま落ち葉と一緒に一カ所に野積みにしました。

ただこれだけで堆肥が完成するわけではありません。集めた原料に鶏糞と水を加え、年に数回、上下を入れ替える「切り返し」という作業が必要です。長い時間をかけて発酵し堆肥となっていく様子を見守りたいと思います。

さて、今回の作業はとても骨が折れました。今までのワークショップで一番苦労したという声もありました。

講師としてご指導いただきました益子一志さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます。

本事業は「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の寄付による緑の募金事業の助成を受けて開催しました。

2020年度「みんなでつくるみんなの森プロジェクト」

第3回ワークショップ「間伐体験」報告

 

講師:蓮實一男さん(日本樹木医会栃木県支部副支部長)

実施日時:2020年10月24日(土) 9:30〜12:00

実施場所:創造の森保育園

参加者数:11人

 

 

今回のワークショップテーマは、前回の「下草刈りワークショップ」で刈りきれなかった箇所がありましたので、間伐体験とあわせて、下草刈り作業もあわせて実施しました。

まず間伐です。今回はノコギリでの作業でしたので、チェーンソーで伐るようにあれよという間にパダンという訳にはいきません。それでも、子どもだちは、普段触らないノコギリが使えて嬉しそう。大人と一緒に一所懸命伐り倒しました。手作業といっても、間伐した本数は5〜15cm程度のものを8本。地道な作業の大切さを感じずにはいられません。その後、間伐した木のうちの2本を使って、一定のの長さに切り揃える玉切りを体験しました。

一方、下草刈りには4人の方が担当くださいました。昨日の雨で手こずりましたが、なんとか予定していた範囲はほぼ刈り終えました。

講師としてお力添えをいただきました蓮實一男さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます。

 

本事業は「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の寄付による緑の募金事業の助成を受けて開催しました。

2020年度「みんなでつくるみどりの板室街道プロジェクト」

第1回市民学習会

「那須野ヶ原は日本最大のエネルギー供給基地だった〜森林活用の過去と未来〜」

 

講師:

小林久氏(茨城大学名誉教授

松本裕之氏(那須野が原博物館館長)

稲川裕之氏(NPO法人那須地域地球温暖化対策協議会理事長)

 

開催日時:2020年10月21日(水) 15:00~17:00

開催場所:オンライン(Zoom)

 

第一部:イントロダクション

第二部:パネルディスカッション

2020年度「みんなでつくるみんなの森プロジェクト」

第2回ワークショップ「下草刈り」報告

 

講師:益子一志さん

実施日時:2020年9月26日(土) 9:30〜12:00

実施場所:創造の森保育園(栃木県那須塩原市高林)

参加人数:14人

 

今回のワークショップは天気予報が30分毎に変わるなかでの開催でした。ヒヤヒヤしながらの進行でしたが、おかげさまで無事に進めることができました。講師の益子一志さん、ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございます。

 

本日の下草刈りはこれまでの作業のなかでも最も困難な作業だったのではないでしょうか。なぜなら、地面を覆っているのは大部分が篠竹です。柔らかい雑草と違って直径1cm程度のものでも刈るだけで一苦労。おまけに大人の背丈より高く、2mは優に超えていたでしょうか。

 

途中で雨にも見舞われました。ところが、ほとんど濡れずにすんだのです。森が私たちの作業を見護っていてくれたのでしょうか、木々が大きな傘になってくれました。

 

2時間のワークショップを終え、森の姿は見違えるようになりました。参加者の方々が、森に光が射し込み木々が喜んでいるようだと、おっしゃっていました。

本事業は「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の寄付による緑の募金事業の助成を受けて開催しました。

2020年度「みんなでつくるみんなの森プロジェクト」

第1回ワークショップ「グランドデザイン」報告

 

実施日:2020年8月29日(土) 9:30〜12:00

実施場所:創造の森保育園(栃木県那須塩原市高林)

参加者数:33名

講師:真山高士さん、牧口未和さん(NPO那須高原自然学校)

 

当会は8/29、2020年度「みんなでつくるみんなの森プロジェクト(みんみんP)」の第1回ワークショップを、創造の森保育園(栃木県那須塩原市)にて実施いたしました。

NPO創造の森とともに進める「みんみんP」では昨年に引き続き、創造の森保育園に隣接する放置林をフィールドに森づくりを進めてまいります。

第1回目となる今回のテーマは「グランドデザイン」。講師にNPO那須高原自然学校の真山高士さん、牧口未和さんをお招きし、お二人の指導のもと今年度の森づくりについて考えました。

コロナ対策をとり園庭で開催したワークショップは、整備予定地の下見をすることから始めました。大人たちのまわりで園児たちは、そこここに動いているカブト虫やクワガタ虫を見つけて大しゃぎ。下草や蔓草がはびこる放置林は整備のしがいがありそうです。

30分ほどで下見を終え、続いて園舎前の広場へ。今回はポストイットを使ったワークショップです。参加者は3つのグループに分かれ、園児は森でやってみたいことを、保護者は森林で園児に経験させたいことを、職員は森林整備の方針をポストイットに書き出しました。それら意見を講師の真山さんがジャンル分けをし、森づくりの方針の立て方についてお話しいただきました。

 

今回、三者の意見で合致したのが「穴ほり」と「水たまりづくり」。これらの意見を生かして、健全な森の育成とそれを支える次世代の育成につなげたいと思います。

本事業は「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の寄付による緑の募金事業の助成を受けて開催しました。